放課後等デイサービス 〜夜中のLINE相談〜

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夜中のLINE

小学2年生、男の子のお母さん。ある日の夜中にLINEが・・・この時間は電話が繋がらないと思うのでこちらで失礼しますとのこと。

にしても夜中1時過ぎのラインって💦

内容を確認すると・・・我が子が学校でクラスのお友達の給食袋をハサミで切ってしまったとか。

理由がわからず、学校ともその相手の親御さんとも話をしたのだが・・クラス担任は何をしているのかと・・不安と憤りを感じている様子でした。とにかくお母さんと話をした方がいいと思い、翌日電話でお話を・・とメールで返信。がお母さん、直接会って話がしたい、相談したいと。そして、こちらからも担任の先生から直接話を聞いてみて欲しいと言われる。急遽、学校への対応をしクラス担任からも話を聞いて・・・

 

放課後等デイサービスでできること

その日の夕方にその子の母と面談を設定。

やってきたお母さん、かなり疲れている様子で・・・今回の件を話し出しました。

我が子がハサミでお友達が大切にしていた物を切ってしまったことにショックを受けていたこと、なんでこんなことをしたのか理由がはっきりしないことへの戸惑い、この行為がエスカレートしたらどうしようかという(友達の髪の毛や手、身体を傷つけてしまったら・・・)大きな不安を抱えていることなど・・・。

目の下にはクマを作り俯き加減で時々ため息をつきながら話してくれました。

私も学校の担任から話を聞いたこと、本人からもなぜそんなことになったのかを聞いてみたことなどを伝えさせてもらった上で、再度お母さんの思いを全部聞かせてもらいました。

その中で、前々から学校へ伝えていた我が子のこと、自分達親が我が子を見ていて心配に思っていること、学習面の不安なことなど(授業中の集中、落ち着きのなさ、行動)が学校に理解してもらえていないんじゃないか・・・ということなどが出てきて・・・。

こう言った場合、私たち事業所の立場からは学校と保護者の問題は介入できないことも大いにあるので、どこまで話を聞いて解決策を見出せばいいのかは難しいところがあります💦

けれど、その中でも保護者の気持ちに寄り添いつつ、今後自分達の仕事に中で何ができるのかを考えながら、それを伝えていくこtが大切だと・・そう思いながらお母さんとの面談を進めていきました。

結果、お母さんや学校の先生からの情報を元に、今後はデイの方でもお子様の様子をよく見ていくということ、もし、何か似たようなことがあったり、気づき、変化など気になることを感じたらお母さんや学校にも共有していくことなど、また、お母さんが溜めていた学校への思いなども、もう一度ここでの話を踏まえて担任の先生と話をされた方がいいかと思ったので、それもお伝えさせてもらいました。

終始、疲れて様子ではあったお母さんでしたが、帰る頃には少し笑顔も見えて、「先生、お話聞いてくださってありがとうございました」「家で主人とも話をして、また学校へ伝えてみます」「これから息子と相手の方のところへもう一度きちんと謝罪に行ってきます」と顔をあげ、おっしゃられました。

繰り返しの言葉にはなりますが、学校での問題は立ち入れないところがあり、話を聞くしかできないことも多かったりするのですが💦こんな風に話だけでも聞いて欲しい、こんなことがあったということを知っていてほしい、と来られる保護者の方もいます。

明確な解決策をすぐに提示することはできなくとも、一緒にその事について考えていく方向性を示すことだけでもできれば、また話をじっくり聞いて理解したよということが伝われば、保護者の方との信頼関係の築きにもなっていくと思います。

我が子の事を話されていても、そこからお母さんご自身の事、夫婦関係、お子様のご兄弟の悩み事、学校への思い、将来への不安・・などいろいろな胸の内が出てくることが多々あります。

そんなことも受け入れ、受け止めて行く必要性がある。

私自身の仕事は、現場での子ども達への直接的支援ではないけれど、子ども達を取り巻く環境やその家族への支援に重きを置いた役割があるんだと認識した出来事になりました。

自分達が働くこの放課後等デイサービスには子ども達の療育の場だけではなく保護者への支援も含めたとても大きな役割があるのだと・・・

日々、勉強、インプットとアウトプットの繰り返しです。

これからも、子ども達や親御さん達が安心して利用できる、ホッとできる、そんな居場所になれるようなサービスを提供して行きたいなと思います(๑>◡<๑)

 

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