我が子の障害受容ができていない母からのSOS

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電話から始まる支援

1本の電話がかかってきた。
我が子が学校で友達とトラブルを起こし、パニックになってしまった。
そんなこと今までになく、初めての子供の姿に相当なショックを受けて
自分でもどうしたらいいのかわからないと。

今回はそんなお母さんからのSOS(話)について私なりの考えや想いを書いていきたいなと思います。

トラブルの原因は、クラスの子が彼に何かを言ったことがきっかけらしいのだが、その反応の仕方がいつもの様子と違った。
止めに入った先生の手を噛んだり、椅子を投げたりと言ったような様子だったとのこと。
話を聞いても、彼は他人との会話がうまく成り立たないことが多く話が噛み合わなかったり、一方通行なところがある。
先生と話をしていてもなかなか彼の本当の気持ちが掴めなかったりする。

周りの子たちの声や彼の拙い言葉からその背景を探っていくしかない。
なぜそんなことをしてしまったのか?本人は嫌だった・・と。
自分の感じた気持ちを素直に出す・・・
何が?何で?どうして?

そういった踏み込んだ問いにはスムーズに理解ができずオウム返しがあったり、あまり状況が飲み込めずにいる場面が見られるのでお母さんも学校の先生からの話や本人からの言葉で何とか理解しようとされていました。

何より、我が子の学校での初めての姿にお母さん自身が半分パニック状態になってしまっていた様で・・・
今までにない我が子の姿にショックを受けられていました。

相談支援員さんにも相談されていました。
こんなことで気持ちが大きく崩れてしまってどうしていいかわからないと・・
今までできていた家事もままならなくなってたり、不安が押し寄せてきて自信がなくなったりしていた様です。
その頃、お母さんは自分が働いていた職場でも、人間関係で大きく悩まれていて💦
それが輪をかけてしまっていたのじゃないかなと思うのですが・・・

少し時間を置いて、私からも連絡させていただいたのですが、その頃にはお母さんの気持ちも少し落ち着かれていて
「聞いてもらえるところがあって本当によかったです」とおっしゃっていました。
その言葉を聞いた時、悩みを抱える母は孤独になったり、追い詰められそうになったりするんだなと自分の過去も振り返りながら、その思いを強くしました。
そして、自分の仕事の意味、存在意義みたいなものも・・・・改めて考えさせられました

我が子の障害受容

このお母さん、我が子の障害需要がまだしっかりできていなくて・・・
今後また、きっと同じ様なところで悩むんだろうと思うのです。
どこかのタイミングで、お子さんの姿をきちんと受け止めていかないといけない時が来ると思います。
この先、大きくなって身体も心も今まで以上に強く複雑になってくるので、その時にどれだけ我が子のことをわかっていられるかが大事なのではと・・・

私は自分の娘への関わり方を振り返りながらそう思いました。

今、自分達にできることは子供さんのありのままの姿をお伝えしながら、お母さんの心のうちを聴きながら、子どもさんの発達を支援していけるように日々取り組んでいくことしかないのかなと。本来の仕事ではありますが・・・

障害の受容は・・・本当に簡単ではないのです。

私も自分の娘が場面緘黙症とわかってから、性格や個性といった様な言葉だけでは説明がつかない、やっぱり何かあるんだと理解するのに時間がかかりました。
娘が小学校、中学校、高校と一つ一つの人生の節目を通り過ぎていくたびにこの子は将来、自分一人の力で生きていけるのかなって不安がいっぱいでした。
頭ではわかっているつもりでも、心はそうじゃないといいなって、期待したりすることもあった。
初めの頃は、大きくなったら治る可能性があるんじゃないかとか、ネットで調べまくったりしましたしね^^;

でも、そんな時にそれでもいいんだよって大丈夫だよって言ってくれる人たちに出会えたことで、自分の今までの価値観をひっくり返されるぐらい変われたので・・・
私は本当にラッキーだったと思うんです。
子どものことを丸ごと受け止めることで自分の気持ちにけりをつけられることがある(いや、前向きな諦めとも言う?笑)

きっとこの子のお母さんもこの先も何度となくこんな気持ちを繰り返しながら・・・受容できていくのかな・・・
いや、でも受容できないままなことだってあるな。

でも、私は粘り強く子どもさんとお母さんに寄り添っていくことを諦めないでいきたいと思います。

どうか、この子とお母さんがこの先の人生を自分らしく前向いて歩いていけるように・・・

そんな気持ちを持ってこれからも仕事を頑張っていきたいと思った出来事でした。

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