もう疲れた・・・不登校の親の苦しみを乗り越えた言葉「不登校でもいいじゃん、あなたがあなたらしく生きて」
自分史上最大の出来事だった我が娘の不登校・・・
色々な感情に振り回され、泣いたり怒ったりしながら自信を無くして、情けなくなって・・・もうどうしようもなくて、途方に暮れながら、何とか今日まで来た。
あのときの自分と娘の今・・・ずいぶん変わった。
価値観、考え方、最初は学校へ行くことが絶対!!と思っていた・・行かないと落ちこぼれる、道を踏み外すって思ってた。
それは親である自分だけでなく、娘も同じだった。
学校へは行けない、でも行かないとダメっ!みたいな思い込みがあったと思う・・・それで苦しいんだろうなっていう時も続いていたから。
生まれてから今まで生きてきた中で染みついた環境に抗うことは、親なら尚更難しい💦
頭ではわかってたり、気持ちもそっちへ向かっているのに、いざそこへ向かおうとすると不安も押し寄せてきて動けなくなってしまう。そんな瞬間がいくつもあった・・・
けど、娘の不登校で揺れに揺れて悩んでいた自分に、「不登校でも全然いいじゃん!!」「あなた自身があなたらしく生きていればいいんだよ」「娘さんも絶対にその背中を見てるはず・・」と言葉をくれた人達に出会って・・・私の中のモヤモヤは一気に吹き飛ばされ、本当に泣きそうになった。
その言葉をきっかけに、私は娘のことを・・と言うよりも、世間一般常識の枠の中で生きてきた自分の価値観や考え方を変え、「不登校」という現実を受け入れることができた。
毎朝、お腹が痛い、眠い、だるい・・・と起きてこない娘。
玄関先まで頑張っていくけどそこから先、動けなくなってしまう娘。
仕事の時間に焦りながら娘の学校までの道のりを途中まで一緒に歩き、結局動かなくなる娘をほったらかしにして仕事へ行った日。
家に残した娘を心配しながらよそ様の子を見る毎日(当時、保育士してました💧)
そんな自分が情けなくて、どうしていいのかわからなくて、もう逃げたくて・・・現実から目を背けながら生きてきた。
けれど、この「不登校でもいいじゃん!!」の言葉が情けなくてちっぽけな私の背中を押してくれて・・・
娘への強制的な登校を辞めることができた。
娘のこれからを考えるきっかけにもなった。
自分自身の人生も考える様になった。
この不登校の先には何があるんだろう。
私は親としてこの先どうすればいいんだろう。
色々思い悩みながら少しづつだけど、進んできた。
母と娘のビフォーアフター①
娘にはこの先自分で生きていくために困らない様に・・衣食住のイロハを伝えようと思いました。
まずは生きていくために一番大事な食から・・・一緒にカレーライスやインスタントラーメンなど簡単な料理に挑戦!!私が休みの日や晩御飯を作るときに色々手伝ってもらいながら料理を覚える・・・
日中、私が仕事に出ている時は、近くに住んでいた私の母(娘にとっては祖母)が娘の様子を見にきてくれて、料理を教えてくれていた。(祖母の手料理は抜群に美味い!!)
おかげで、少しすると「今日は晩御飯、カレー作るよ」と言ってくれるぐらいにまで・・・いつの間にか祖母に伝授してもらった楽ちんメニューや娘が自分で編み出したメニューも作ってくれて「お母さん、これ食べてみて・・」と試食を進めてくれる程にレパートリーが増えていた!!すごいわ!
あとは・・・家族分の洗濯物を洗う、干す、畳んで直す、台所、部屋の掃除、食材の買い物・・・などなど。自分の身の回りのことも含め、色々用事を頼んで。
経済的なこと以外は、私がいなくてもできる様にはなったかな(o^^o)
母と娘のビフォーアフター②
小学校6年生のときに娘の場面緘黙症がわかったのですが、もともと不安気質で緊張感が高く、保育園や学校では特定のお友達とは喋れるがあまり大勢の中でワイワイとはしゃぐタイプではなかった。
家以外の場所ではあまり人と積極的に関わる方ではなかった娘・・
電車に乗って外に出るのも苦手で・・・今思うと娘的に電車はかなりハードルが高かったのだろうなと💦
当時、私は車を持ってなくて主に自転車が唯一の移動手段でした。
娘とはできるだけ一緒に外に出るようにして、自転車か徒歩で近場の買い物に行ったり、ワンコの散歩に行ったりしてました。
けれど・・・これが不思議なことに、娘自身が行きたい推しのライブやグッズを買うための支払いだったりがあると、1人でコンビニにも行けたし、電車や長距離バスに乗ってライブ会場まで行けたんですよね!
しかも、立ちっぱなしの開場待ちの長蛇の列にも並んで・・・これはほんとにびっくりしました!!(電車やバスに乗るとき、遠出の時は母付き添いで行きます)
好き♡の力って本当に大きいなって、好きと言う気持ちは偉大だなって思う(๑>◡<๑)
娘のお出かけに付き添いながら、自分も楽しめるように、1人で息抜きできる時間も作れるようになった私・・(笑)
自分で行動できる力はこれからもつけてほしい・・・
今、娘は高校生・・この間、推しのグッズやライブに行く為、好きな服を買う為にお金が欲しいと、アルバイトをすると言ってずっと探してました。電話も1人で全部して・・面接に行ってました。結果は残念なことになってましたが^^;
その後は力尽きたのか、探してる気配はありません💦でも、彼女の中の気持ちで、ここまでのことができた、できるって言うのは本当に信じられないぐらいのレベルで・・・きっととてもしんどかったはず。気持ちの上がり下がりが極端すぎるし、疲れ方、半端なかったのではないかと・・・。
場面緘黙症の治療は、スモールステップが大事と言われているので、少しづつ外へ向かう力、困ったとき誰かにヘルプできる力をつけて行けたらいいなと思う。
この先も・・・
普通の子ができてる生活が、娘にとっては難しいこと、まだまだいっぱいあります。厄介なことに娘自身は「自分はもう大丈夫」と勝手に思い込んでいる節があるので・・・💦親である自分は、引き続き傍でサポートしていく必要がある・・この先、しばらくずっと・・・彼女が自分で経済的に自立できるまで・・・逆に安心して死ねない(笑)
娘のやりたい、やろうとする気持ちは大切にしながら、付き添い、寄り添い、見守りながら。この先の人生を支えていこうかなと思っています。
あの時の「不登校でもいいじゃん!!」「あなたがあなたらしく生きて行けばいいんだよ」「娘さんも絶対、その背中を見てるはず」と言われた言葉に背中を押され、私自身の考え方、生き方が変わり、娘も少しづつ変わってきた。
普通の道からは外れてしまったけど、普通のレールに乗っかることができなくたって、頑張って生きていける未来があるんだと言うことに気づけた。
これから続く人生も親子共々、まだまだ変わりながら進んでいけるんじゃないかなって思っています(o^^o)
この記事へのコメントはありません。