「支援級とグレーゾーンの違いって何ですか?」
母の不安
前回、記事に書いた事があるR君母との面談がありました。前回記事はこちら➡️放課後等デイサービス〜夜中のLine相談〜
その中で「支援級とグレーゾーンって何の違いって何ですか?」という質問があったので、その問いに対して私自身が想うこと、想ったこと、R君の母と話したことを書いていきたいなと思います。
R君の母は昨年の学校の授業参観で見た我が子の姿に、学習に対する姿勢、参観当日のクラス内での我が子の行動などに不安を覚え、担任に「支援級へ移動したい」と相談していました。学校側は、今のR君の学習の理解力を考えると支援級への移動は必要ない・・・と現段階では想っているということでしたが、R君の母は、R君の授業中の落ち着きのなさや家での宿題の様子を見ていて、「我が子は大丈夫なのか?勉強についていけてるのか?」という不安を抱いてらっしゃいました。
当時、そのことについても、今回のように面談の中で聞いてはいましたが、こちら側から学校へ直接的に踏み込んでいくと話がこじれてしまう可能性があると判断したので、母にはこちらでのR君の学習への取り掛かり方、内容の理解の範囲などをお伝えして学校と話すときの材料にしてもらう様にしました。
結果、R君はそのままのクラスで、学級内で今まで通り対策をとりながら(テストや集中する時間の時は担任の側で過ごす。なのでR君は机が2つあります)いくことになりました。
R君の母は、前回の事があってからずっと「支援級に入る子と入れない子の違いは何がボーダーラインになっているのか?」が気になっていた様で、面談の最後の最後にそんな問いを投げかけてきました。
それに対しての私自身の返答はこうでした。
①授業時間内、机に座って集中できているか
②学習内容を理解しているか
③本人が集団の中で話が聞けているか、その内容も読み取れているか
それが難しい子には少人数の中での個別のサポートが必要で・・学習の理解・速度が違うためそこへの配慮が必要だからだと、今までの経験上感じていること、その上で合わせてこちらでのR君の様子、母か聞いている学校での様子、学校への送迎時に垣間見るR君の行動など見ていて思うところを具体的に話しました。
グレーゾーンの子も本来なら同じようにもっと細かい配慮が、手を差し伸べてもらえる手があればと思います。
支援級には発達障害を抱えている子たちも多く在籍されているのですが
はっきり診断を受けていない子、何となくでも学級集団の中で過ごせている子は、グレーゾーンと言われ、できる範囲内でクラスで過ごしている現実があるのではと思います。
R君を通しての学びは続く・・・
私自身もまだまだ勉強不足で、自分の経験と感覚で話してしまったところがありますが・・・💦
母は「そうなんですね、わかりました。なんでRは支援級必要ないって言われるのかなって思ってたので・・・」と。
きっと、もっと細かいサポートが、個別に配慮してほしいのに・・・と感じていたんじゃないかなと思います。
私の目から見るR君は確かに支援、必要なんです(じゃなかったら放課後デイを利用していませんよね💦)
気分の波はありますが、周りの雑音や目に入るものに注意が入ってしまい、集中できなくなったり、他人と距離を取るのが下手なところがあったりもする。
側での見守り、声かけ、視覚、聴覚的な配慮が必要です。
放課後デイではそもそもが療育の場であるので、そこは絶対ですが(まあ、利用目的が違いますが💦)
学校は教育の場で、またサポート方法、R君の集団の中での関わり方は違ってくると思います。
けれど、R君への支援が必要なことは一緒、学校の先生方もそこは理解されていると思いますが、
そこへの不安が母にはあったのだろうと・・・。
常に感じる教育と福祉のアプローチの仕方の違い、目的、現場の理解、認識の違いもあって・・・・
中々スムーズにいかない壁を感じることもあります💦
けれど・・・我が子のことで、目の前で悩むお母さんお父さんたちのために何かできることはないだろうかと・・・
今回、R君母との面談を通して日々変わっていく情報をしっかり入れながら、学んでいくことの必要性を強く感じました。
最後に、R君の母のように悩まれている方へ参考になればと、支援級についてのことが書かれている記事をネットから見つけたので
見て、知っていただけたらと・・・リンク、貼っておきます。
今後の特別支援級のあり方について(最終報告)
➡️https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/054/shiryo/attach/1361204.htm (文部科学省)
特別支援級に入る基準は?➡️https://junior.litalico.jp/column/article/020/ (リタリコ ジュニア)
これからの時代に必要な支援教育のあり方とは?➡️https://kyoiku.sho.jp/57075/ (みんなの教育技術 by小学館)
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