『もものは』という場所　〜「僕が一番欲しかったもの」〜

2024.12.29

パワーストーン

人生のテーマソング

2023年9月・・・妹が亡くなったあの日から私の人生のテーマソングになった曲があります。槇原敬之さんの「僕が一番欲しかったもの」

妹がなくなる前に作っていた自分の葬儀で流すPVの中で使われていました。妹の生き方や気持ちがすごく伝わってきました。映像が自分の頭の中で繰り返し映し出されて、涙が溢れてくることもあります。

「僕が一番欲しかったもの」　作詞作曲：槇原敬之　　（日本TV系ドラマ「ラストプレゼントー娘と生きる最後の夏ー』主題歌）

さっきとても素敵なものを拾って僕は喜んでいた
ふと気が付いて横に目をやると誰かがいるのに気付いた
その人はさっき僕が拾った素敵なものを今の僕以上に
必要としている人だと言う事が分かった

惜しいような気もしたけど僕はそれをあげる事にした
きっとまたこの先探していればもっと素敵なものが見つかるだろう
その人は何度もありがとうと嬉しそうに僕に笑ってくれた

その後にもまた僕はとても素敵なものを拾った
ふと気が付いて横に目をやるとまた誰かがいるのに気付いた
その人もさっき僕が拾った素敵なものを今の僕以上に
必要としている人だと言う事が分かった

惜しいような気もしたけどまたそれをあげる事にした
きっとまたこの先探していればもっと素敵なものが見つかるだろう
なによりも僕を見て嬉しそうに笑う顔が見れて嬉しかった

結局僕はそんな事を何度も繰り返し最後には何も見つけられないまま
ここまで来た道を振り返ってみたら

僕のあげたものでたくさんの人が幸せそうに笑っていて
それを見た時の気持ちが僕の探していたものだとわかった

今までで一番素敵なものを僕はとうとう拾う事が出来た

この歌詞を見ていると、歌を聴いていると、こんなふうに生きていけたらいいのになって、生きていきたいなって思っている自分がいました。

そして、自分自身の今までの人生や生き方を振り返ってりして、反省したり、周りへの感謝の気持ちが足りてなかったなあって・・・自分は今までもらってばっかりで・・・何にも返せてないなあってことを今更ながら気付かされました。

自分が生まれてから今日まで生きて、今ここに立っていられるのは周りにいる親や姉妹、子ども達、ペットのワンニャン達がいるから、いたから・・・。
本当にたくさんの気持ちを、ピンチを助けてくれて、心の面でも経済的な面でもたくさん・・・支えてくれてたなって・・。

さらに大きく広く考えたら・・・仕事でもそれ以外でも、例えば物を買うときに使う宅配便で配送手続きをして配送してくれる人たち、水道の水を出したり止めたり、電気やガスを使える様にしてくれている人達、交通手段だってそう・・・普段、当たり前にできていることは当たり前に快適に生きれる様にしてくれる人達がいるからで・・・。

職場では例えばチームでやる仕事なんかは特に、自分にないものを補ってくれる人たちがいて、それで前に進めていたり、ピンチを乗り越えれてたり・・

本当に人間って１人で生まれて１人で死んでいくんだけど、それまでの過程にも必ず誰かに守られてるよなーって思うとやっぱり感謝しかない・・

1人で生きてきた・・なんて思うのは自分の奢りなのかなって思う。

この歌「僕が一番欲しかったもの」の『僕』は自分が素敵だなって思う物を見つけた時にいつもふと横を見ると、今の自分以上にそれを必要としている人がいて・・・それを渡して、また自分はそれ以上に素敵なものが見つかるかな・・と探して歩く・・・の繰り返しなのだけれど、結局それでも何も見つけられなくて・・・ふと今まで自分のしてきたことを振り返ってみたら、『僕』が道々出会った人たちに渡してきたものでたくさんの人達が幸せそうな笑顔になっていた事を思い出す。そんな人たちの笑顔を見た時の自分の気持ちが『僕』が探してきたものだとわかった。それが『僕』が今まで見つけてきたものの中で一番素敵なものだったっていう。

人生の物語だなって思いました。

今までの自分の人生はこの『僕』のような人達に助けられて、守られながら来たんだな・・・ここまで生きてこれたんだなって。
そう思った時に、もうこの歌が自分の今までの人生に関わってくれてた人達に、今度はあなたが返さないと、渡していかないといけないよって言われてるような気がして。
これはもう、自分のこれからの残りの人生のテーマだって思いました（笑）

妹はこの曲みたいに自分の人生の中で最後に素敵なものを見つけたんだろうかなあって思いながら、今もこの曲を聴いています。

私もこの『僕』みたいに、『妹』みたいにそう思えるような人生を歩いていきたいなと思うのです。