ドラマ「やけ弁」・・・いじめの話①

ももやんです(^^)/

NHKのドラマ「やけに弁の立つ弁護士が学校で吠える」(やけ弁)、俳優の神木隆之介君演じるスクールロイヤーが赴任先の中学校で、今の学校が抱えている問題に、法律を駆使して立ち向かうというお話し。

今回は「いじめ」について・・最終話とその前の回で続けて放送されました。

まさに「いじめ」問題です。あるクラスの女子生徒が学校の教室から身を投げて自殺をはかります。幸い、命に別状はありませんでしたが大けがを負い入院です

その女子生徒の残していたスマホから、衝撃の事実が明らかに・・・その被害生徒の子は、クラスの4人の女子からスマホのラインから指示を出され、それを実行・・その内容は、クラスで人気のある男子生徒を呼び出して告白、その後、男子生徒の目の前で服を脱ぐ・・というもの。それが動画に撮られているという・・ひどい有様。

そのことが田口先生をはじめ、学校の先生たちの知ることとなり、緊急会議に・・・。校長はことなかれ主義のあまり頼りにならない人で・・(小堺一樹さんが演じられています。なかなかいい味出されていますよ)この校長先生、この一件もなんとか被害者生徒を転校させることで済ませようとしていたのですが・・・。

そうは問屋が卸さない・・こんなことがこのままでいいわけがない・・田口先生がこの事件をこんな終わり方させるわけがありません。

田口先生の闘い方・・被害者生徒に全面的に寄り添い、加害生徒4人の転校を求めて加害生徒と学校を訴え、裁判を起こします。なぜ、いじめられた方が転校して終わりにされてしまうのか、被害生徒は命の抗議を行った・・この事実をなかったことにしてはいけないんだと・・。

学校側と争うことになるのですが・・・和解の為の話し合いの場でも一歩も譲らず、最終的に保護者や他の生徒たちを巻き込む形で話は進むのです。

学校側が保護者・生徒たちに向けて今回の件で説明会を行います。校長は相変わらずのらりくらりと当たり障りのない話をし、この件の早い収束を目指す・・と説明。

ですが・・教務主任の三浦先生(田辺誠一さん)は「どうすればいいのかわからない・・このいじめの件についてみなさんの意見が欲しい・・壊れかけている学校をどうしていけばいいのか・・」と素直な気持ちで保護者や生徒たちに向けて話します。

すると・・・これ、私もびっくりして・・・その後、「あ、自分のことかも・・」とすごく反省し、気づかされたのですが・・・保護者達は一斉に「なんで学校で起こったことを学校で解決しないんだ」「学校の問題だろう」「うちの子、勉強できなくなるじゃないの」などなど・・出るわ出るわ他人事のような傍観者の言葉が・・。

そんな保護者達の側に歩み寄り、田口先生は言います。

「こんなことになるんだろうなと思ってた」

「この学校でいじめによって命を絶とうとした生徒がいた、それが事実だ」

「もしかしたら、自分の子が被害者になっていたかも知れないんだ」

「壊れかけているとわかっている学校に、安心して自分の子を通わせることができるんですか?」

「何かおかしいと思いながら見てみぬふりをする傍観者でいいのか?」

「いじめに直接手を下さなくても、いじめが行われていることを知っていながら見てみぬふりをしていた生徒もたくさんいた。その中の1人が自分の子だっていうこともありえるんだ」

「自分の子どもが加害者にもなりえるということ」

などなど・・そんな様な感じの言葉を田口先生は目の前の保護者や生徒たちに投げかけます。

そして・・「この中にもきっと、何かおかしい・・と、このままではいけないと思っている人が確実にいる。黙ってみてないで声をあげて下さい。」と・・・。

これなんだ・・と思いました。見て見ぬふり・・傍観者・・他人事・・自分には関係のないことだと思い込んでる・・その事が最大の罪・・。自分に重ねて考えると・・結構当てはまったりして・・ドキっとしました。田口先生の言葉が突き刺さるというか・・。

「いじめ」の問題は特に、命にかかわってくる大きなことなのに、当事者じゃないと周りの人間は知らん顔・・。色々思うとこあっても声には出さない。面倒臭いことに関わりたくない・・自分の子はちがう・・と関係ないふり・・あるなぁ・・学校で解決してくれるなら助かる・・とか。

けど・・これがおかしくなっちゃう原因なのですよね。きっと・・。

子どもを通して大なり症なり関わりのある学校のことにもう少し関心をよせないといけないなぁとほんとに考えさせられました。

ちなみに、このいじめ問題の一件はあの保護者説明会の後、みんなでしっかり話し合いを重ねて、加害者生徒4人は別室登校で指導を受けることとなり、教室復帰は生徒たちの様子を見て・・ということに。

被害者生徒はケガもずいぶんよくなって、学校への復帰に気持ちが前向いている感じで終わりました。

「これが一番いいのか分からないけれど、行ける所まで行って、今の時点で保護者、生徒、先生と学校全体でこの問題に向き合って出した結果だ」と田口先生は被害生徒に話していました。

久々に、とても見応えのあるいいドラマだったな~と思いました(*^-^*)

 

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